「自然狩猟体験」(命のゆくえ)に参加し、初めて鹿の解体に立ち会いました。自然の営みの中で、自らの命が他の命に支えられていることを肌で感じる瞬間でした。その後、車で10分ほど山を登り、霧に包まれた佐用町目高地区へ。そこには、今も住めそうな元茅葺き屋根の貴重な集落がひっそりと息づいていました。かつてはにぎわっていたこの地も、今や暮らしているのはたった二世帯とのこと。不便な辺境という印象はなく、むしろ人間関係のしがらみから解き放たれた静かな暮らしが広がっています。「ここに住みたい」という声も上がるものの、現所有者は手放すことをためらい、一方で次世代にとっては価値を見いだせない「無用の長物」となりつつあります。確実に進む老朽化。風雪に晒され、時の流れと競争するかのように、集落は静かに崩れゆく運命。きっと持続策はあるはずと様々な思いが巡り、今なら0(ゼロ)からのスタートが可能な地区ここにあり!!