上郡民報2022年12月・2023年1月合併号に掲載されました。
引きこもりの若者の社会復帰支援や不登校対策として「居場所づくり」に取り組む「里山ICT能開学校上郡駅前校」が11月15日、兵庫県議会文教常任委員会メンバーら15人の視察を受けた。同校の尾鼻弘光校長が施設と事業内容の概要を説明。「急増する不登校を少しでも減らしていくことが急務」と訴え、3年目を迎えた「オンライン居場所」利用者が2ケ月で簿記検定満点をとった事例を紹介。自己肯定感が社会に一歩踏み出すきっかけになると話した。また、「耕作放棄地対策」「空き家活用」「皮むき間伐」など、若者による地域再生への取り組みを紹介。議員からは「エエとこ紹介してもらった」との声が聞こえ、改めて同校を認知してもらう機会となった。居場所づくりは赤穂市や佐用町でも取り組んでおり、尾鼻さんは「地元では相談しづらい。千種川沿線で連携し、悩みを抱えている人が相談しやすい環境を整えていきたい」と抱負を語った。